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駅弁のあら竹- 第34回 令和6年6月29日「贈与のすすめ」

 皆様、こんにちは、メルマガ担当のK太郎です!
本日は、第34回目となるメルマガをお送りいたします。

梅雨に入りました。ずっと熱い日が続き、もう夏だと錯覚してましたが、やはり梅雨はやってくるんですね。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
今月のあら竹は、名古屋遠征などいくつかのイベントがありつつ、来る夏に向けての準備といった時期でした。

さて、今回のメルマガは、前回の「通販のすすめ」の延長編、「贈与のすすめ」と題して以前に読んだ「贈与論」という文化人類学の書籍を紹介したいと思います。
少し難しい話になるかもしれないのでお時間のある時にお読みいただければ幸いです。


「贈与のすすめ」

 贈り物、英語では「gift」です。一般的には、giftといえば贈り物です。
しかし、ドイツ語では、贈り物という意味とともに「毒」と訳すらしいです。
これを受けて文化人類学者である著者は「贈与」の歴史を分析します。


 部族単位の生活が残る未開社会において、ある行為が社会の大きな基盤になっていると説明します。
その行為とは、「ポトラッチ」と呼ばれる伝統社会にみられる習慣であり、現代では「贈り物」にあたります。

では、なぜ、贈り物が社会を構成するのか。

昔の伝統的な社会では、それぞれの部族が自分達の領域を決めて生活していました。
それ故、近くの別領域に住む人々のことがよく分からない、場合によっては言葉も通じない。
しかし、水や食べ物といった資源には限りがあり、時に奪い合いが発生します。
そうなった時に、相手がどういう人達なのか分からないし、言葉が通じなければ話し合いもできないといった問題が生じます。
そのため事前に、争いにならないよう互いに「交流」を図ります。そこで「贈り物」が有効な交流手段となります。
贈り物が友好の証となり、貰ったら必ず「お返し」をする。このように信頼関係を築いていきます。

そこで、もし、贈り物を拒否したら、或いは、お返しをしなかったらどうなるか。
これは敵対関係であるという証になってしまいます。
これがドイツ語の「gift」は「毒」と訳される話に繋がります。

世の中には、敵対関係を欲する場面があり、部族社会では、領地拡大や資源獲得のために、相手からの贈り物を拒否する、貰っても返さない、時には相手が返せないことを分かったうえであえて大量に贈与して返せないことを理由に攻撃することもあります。
「gift」が「毒」となる場面ですね。


 現代でも通じる部分があると思います。友好の証としてお中元やお歳暮を贈り合い、年賀状や手紙でお互いに近況報告する。それが重荷となって廃れてしまう。
「信頼」と「毒」のはざまで贈り物の意義も少しずつ変化していきます。

では、現代において「贈り物」の意義をどのように見出せばよいでしょうか。

その問いに「あら竹」の駅弁通販が助力になればいいなと思います。
「通販」といえば基本的には、自分のために購入するものです。
それに別の役割を持たせてみるのはどうでしょうか。

・何か良いものを見つけた時に家族や友人と楽しみを共有する。
・これからお世話になる人に自己紹介の意味も込めて自分の個性を伝えられるものを贈る。
・しばらく会っていない人に近況報告がてら郷愁を感じるものを贈る。

「楽しい」「個性的」「郷愁」あら竹の駅弁で大事にしている部分です。

お中元やお歳暮、年賀状などはある種の儀式の側面があり、今の人々にはとても重たい義務であり「毒」となってしまいます。
一方、目に見えない「信頼」を得るためにはこれまでのように何かしらの証が必要となります。
結局はバランスが大事であり、昔から続く文化を踏襲しつつ、時代に合わせて少しずつ破壊しない程度に変化させていくことが求められます。
それにあら竹が何らかの形で貢献できれば嬉しいです。


 以上、少しお堅い話となりましたが、前回の「通販のすすめ」から「贈与論」をヒントに贈り物について考えました。
最後は通販の宣伝になりましたが、あら竹は「贈り物」としてのご用命がもっと増えればいいなと思います。

ちなみに、「贈与論」はマルセル・モースというフランスの社会学・文化人類学者の書籍となります。
今回紹介したものはごく一部であり、個人的な解釈が多分に含みますので、興味を持った方は是非、一度、手に取って頂きたいです。
時代背景を考えると当時の社会学者らしい明確な意図を発見できるかと思います。これは現代社会にも通ずるものがあるのでとても面白いですよ。


あら竹の通販サイト
https://ekiben-aratake.shop-pro.jp/



ぴーちゃん「イベントレポート」

5月25日 松阪駅開催さわやかウォーキング「松阪撫子~豪商の街探訪」あら竹なでしこ姫初登場!!
https://www.ekiben-aratake.com/ibentojilyouhou/2024/0525-sawayaka/index.html

5月26日 名鉄観光「なるほど~深掘り! 貨物鉄道がもっと好きになる!貨物鉄道の裏側を見学! 名古屋臨海鉄道体験ツアー」
「元祖特撰牛肉弁当65周年企画」第3弾として。。。。。
名古屋臨海鉄道コラボオリジナル掛け紙つき元祖特撰牛肉弁当で参画!!
https://www.ekiben-aratake.com/ibentojilyouhou/2024/0526-meitetsu/index.html

6月14日 「中日文化センター」にて伊藤博康さんの鉄道講座第3回目にゲストで登壇
『講演タイトル:松阪・あら竹駅弁に恋してください!』
https://www.ekiben-aratake.com/ibentojilyouhou/2024/0614-tetsudokouza/index.html

6月16日 近鉄上本町駅「第4回 三重県のいいもの・うまいものフェア」に出店!!
https://www.ekiben-aratake.com/ibentojilyouhou/2024/0616-umaimono/index.html



あら竹が紹介されました!!

・ヤフーニュース記事 「歴代天皇で駅弁を一番召し上がったのは? 皇室と駅弁のつながり(2)」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2591d1572ac1239ed41be87774ebdd6c2332dbbe

・鉄道フォーラム伊藤博康さんの中日新聞WEB連載~鉄人に訊け!
5月26日の「名鉄観光~~なるほど~深掘り! 貨物鉄道がもっと好きになる! 貨物鉄道の裏側を見学! 名古屋臨海鉄道体験ツアー」
その② (後編)

https://plus.chunichi.co.jp/blog/ito/article/264/11510/




駅弁屋の娘みーのnote
https://note.com/gentle_deer225

見出し画像




「来月のおたのしみ」


8月10日(土)〜11日(日)「大和鉄道まつり2024」」に出店します!!
(開催場所:奈良県コンベンションセンター)
https://www.ekiben-aratake.com/images/index/news/2024/0810-yamato.pdf


8月21日(水)親子で参加「モー太郎と夏休み」を開催します!!
(場所: 松阪市内)
https://www.ekiben-aratake.com/ibentojilyouhou/2024/0821-motarou-natsuyasumi/index.html



8月25日 近鉄貸切列車【楽で行く 夏物語 2022】お弁当担当で参画いたします!!
https://www.ekiben-aratake.com/images/index/news/2024/0825-raku.pdf




「あら竹4コマ漫画」
https://www.ekiben-aratake.com/cms/comic/


「あら竹通信(メールマガジン) バックナンバー」
https://www.ekiben-aratake.com/cms/backnumber/


あら竹HP
https://www.ekiben-aratake.com/


それではまた次回~