北勢線は
西桑名駅(三重県桑名市)から阿下喜駅(北勢町)を結ぶ
全長20.4km、全線単線の路線。
沿線には桑名市・東員町・員弁町・北勢町の
4つの自治体があり
駅は全部で17箇所。
直流750Vで電化されているが
軌道(レール幅)が
762mmとたいへん狭いのが特徴。
現在ではこのような狭い軌道
(鉄道用語でナローゲージ)は
北勢線以外では、近鉄内部線(うつべせん)
や黒部峡谷鉄道などでしか見られなくなった。
軌道が狭いことからスピードが出ず
平均30km/hくらい、速くて40km/h前後
カーブの速度制限は15km/hというのもある
自転車の方が速いと揶揄される所以がここにある^^;;
しかしながら
このナローゲージは鉄道ファンにはたまらない魅力で
そのガタゴト揺れる振動は
ボディのマルーンカラーと共に
一度は体感してみたい言わせている特徴である。
近年の乗客数減少による赤字のために
近鉄が北勢線廃止の意思を表明。
それに対し、廃線に反対する沿線の自治体は
第三セクター方式の運営などによる存続の道を検討。
住民運動も起こる中、
同じ北勢地方で鉄道を運行する三岐鉄道(同県四日市市)に
事業譲渡されることになり
両社より国土交通省に認可申請がなされ
平成15年4月1日に譲渡が行われた。
民間鉄道会社同士の事業譲渡は、
合併などを除けば全国で初のケースとなり
無事存続が決定した。
沿線住民はもちろん
鉄道ファンにはうれしい存続決定であり
逢坂さんは、近鉄営業時代の最後を残そうと
たくさんの貴重な写真をフィルムに残した。
・今では珍しくなった木製の電柱の写真
・サヨナラ記念のヘッドマークの付いた列車
・サヨナラ運転が決まり全盛期を思うほどの大勢のお客様を
乗せて走る明智川橋(通称めがね橋)通過の車両
・路線地図や全駅の乗車キップなどの展示もあり
ナローゲージ、北勢線は
時代の移り変わりと共に
いつかは消え行くものかもしれません。
でもね
駅弁と同様
旅の思い出、生活の一部として
出来る限り残って欲しいと
切に願う逢坂さんとぴーちゃんですぅ^^*
★平成15年4月3日付け 中日新聞記事
★平成15年4月3日付け 伊勢新聞記事