大原崇鉄道写真展
「チビロクを追って」
期間：２００４年６月６日〜７月３１日
《作者・大原崇さんからのメッセージ》
毎年ここに行こう！決めてはみるもののなかなか思うように行かず
気がつけば何のテーマもないポジの山を作っているのが現状です。
そんな中、ネットで知り合った方に誘われて
「久し振りに日中に動くＤＤ１６を見に行こう」と
飯山線に行ったのが2002年4月のことでした。
以前から「ＤＤ１６」を見てるはずだったのに
あらためて飯山線のＤＤ１６にはまり
以後「飯山線でＤＤ１６が動く」と聞くと極力行くようになりました。
そのうち飯山線に限らず、小海線であったり、大糸線であったり
春夏秋冬、昼夜、天候を問わず
取りつかれたようにＤＤ１６を追うように・・・・・・・。
ＤＤ１６の魅力、それは生息する線区の厳しさと機関車の愛らしさでしょう。
では、その大原さんの鉄道を愛する心にあふれた
作品の数々をＤＤ１６の解説と共に
ご覧くださいませ。
作者の大原崇さんと奥様の和美さん
（展示完成の６月５日の記念ショット）
今回はぴーちゃんが質問をして
大原さんが答えてくださる形でレポートしました〜♪
《ＤＤ１６とはどんな機関車なの？》
ＤＤ１６は国鉄の無煙化の最終段階として
重量の重たい機関車が入れない軌道構造の弱い簡易線用
（簡易線は１９３２年ごろから全国に広がっていきました）
として製造されたディーゼル機関車です。
昭和47年から国鉄長野工場および日本車輌、川崎重工業で
6５輌製造され四国を除く全国のローカル線で使用されました。
途中、昭和54〜58年に 2号機、5号機、4号機、13号機の4輌が
飯山・大糸線用として両端に単線用ボギー式ラッセル除雪ヘッドを
連結できるように改造され
それぞれ300番代（301〜304）に改番されています。
これにより300番台は冬の間、
3輌1セットで全長36mの巨大な機関車になります。
ＳＬファンにとっては、Ｃ１２、Ｃ５６を廃車に追いやった憎むべき存在でしたが、
全長１２mに満たない小振りな姿はローカル線によく似合う存在でした。
しかし、貨物廃止・路線廃止や
軌道強化によるＤＥ１０形ディーゼル機関車の進出により
ほとんどが国鉄末期に廃車され、今ではJR東日本
（長野総合車両所に11号機、301号機、302号機、303号機）と
JR西日本（北陸地域鉄道部富山運転センター304号機）に
5輌が団体列車牽引・排雪用に残るのみとなっています。
現場の機関士達はこの小さな機関車をその姿から
「チビロク」という愛称で親しみを込めて呼んでいます。
《何故、長野「飯山線」（ＤＤ１６）を撮り続けるのですか？》
第一にＤＤ１６が甲信越にしか生息しないため
その中でも団体臨時列車等
最も運行数が多いのが飯山線であったので・・・。
ボクは大学時代から碓氷峠にＥＦ６３形電気機関車や
信越本線にＥＦ６２形電気機関車を撮りに行ったり
中央線のＥＦ６４形電気機関車の牽く貨物
大糸線スキー列車「シュプール号」
長野電鉄の撮影などで長野には縁がありましたからねぇ。
りんごの花と長野電鉄、蝉時雨と戦った信越線ＥＦ６２
秋の夕日に照る山紅葉と碓氷峠のＥＦ６３
雪と戦う飯山ＤＤ１６など季節感がはっきりしているのも信州の魅力ですね。
《いつ頃から鉄道が好きなんですか？》
気が付けば・・・というところが本当です。（笑）
写真を撮ったり、音を録音したり、模型を始めたりしたのは
ほぼ同時で、小学５年ころです。
以後一度も休業期間なく現在に至ってます。
（模型は大学に入ってから暫く止めてました）
《いつから「飯山線」（ＤＤ１６を撮り）に通うようになったんですか？》
飯山（ＤＤ１６）を主目的として行くようになったのは
２００２年4月からかな。
《どれくらいの割合で通っているんですか？》
ＤＤ１６は紀勢線や四日市の貨物列車のように決まった
運用はありませんので普段は車庫で寝ています。
ということで、雑誌等で飯山線に入線するお座敷列車の運行
大糸線、小海線（現在はほぼ絶望）の線路検査車輌の運転情報を調べて
その都度都合が合えば（合わせて？）行ってます。（~~;;;;;笑)
ぴーちゃんの質問にもとても丁寧に答えてくださる大原さん。
「ＤＤ１６」の魅力を言葉で語るのはとても難しいですが
実際、今回の大原さんのお写真をご覧いただけると
「鉄道写真」の持つ力をぐーーっと感じていただけることと思います。
今回は奥様がご主人への愛情いっぱいにお花を生けてくださいました。
文字通りギャラリーに花を添えてくださって・・・・・♪
左：「モー太郎弁当」の牛の容器に斬新にアレンジ。。。。。
右：「峠の釜飯」の陶器の釜にアレンジ。。。。。。
どちらも、こりゃ、すごい花器だわ〜〜〜〜（笑い）
ぴーちゃんは「モー太郎」がお気に入りよ~~;;;
題して「カルメンとモー太郎」なんてどうですか？？？
１６年６月９日付け 中日新聞 掲載記事
１６年６月１６日付け 伊勢新聞 掲載記事
会期途中には作品の入れ替えも計画しております。
みなさま、ぜひともドライブインあら竹特設ギャラリーへお越しくださいませ。
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